組織規模

T業界の裏話: 組織が150人を超えると仕事の質は劣化する

人間の場合、所属する組織やコミュニティが150人を超えると、お互いを明確に識別しあうことが難しくなるため、組織としてのパフォーマンスが悪化し、生き残ることが困難になってくるそうで、事実、世界各地の狩猟民族は平均すると150人前後(130人〜250人の平均)に落ち着くとのこと。

この理論を意識して組織を構成している企業は多いようで、事業規模をうまく拡大している企業の多くは一部門の人数を150人以下に抑えるようにしていると聞いたことがあります。

しかし、これで話が終わってしまうと、組織は150人以上の単位でまとまることはできなくなってしまいますね。そこで登場するのが、前回のエントリーで触れた”方法論(メソドロジー)”というものです。

人間の集落を調査すると250人(子供を抜くと150人程度)以下と1000人以上のいずれかに識別できる、というのは中山心太さんの発表資料に書かれていたことですが、これはとても面白い考察だと思います。

(詳細はこちらから)
 → http://it-ura.seesaa.net/article/115009549.html

中山さんによれば、1000人以上のコミュニティに共通していたのは、宗教や儀礼のような共通のルールが発達したからであるとしていますが、これはそのまま企業のメソドロジーにも当てはまることではないでしょうか。

つまり、150人を超える組織をひとつのコミュニティとして発展させたいのであれば、そこに共通のメソドロジーが必要になるということです。それができない組織は人数の拡大とともにチームパフォーマンスの著しい劣化を招くことでしょう。


150人か。思っていたより多いな。30人くらいかと思ってた。スーパー参考資料です。