つっこみキターー!! > "役に立たない経済学"から、"役に立つ経済学"へ
"役に立たない経済学"から、"役に立つ経済学"へ−きびたんの日記
に対して、つっこみ!
テンションあがった!!(笑) id:arnさんこんにちは!!
そのつっこみおかしいだろ、的なつっこみお待ちしてます(w
そういうノリ、好きっすw
一年生のとき、経済学入門を落とした不勉強な僕ですが(笑)、
思うところがあるので、つっこみいきます!!
まずタイトルに異議あり。だって行動経済学って今のところあまり役にたってないじゃん。例えば、今の大不況を分析するってのは今一番経済学に求められていることだけど、行動経済学が役に立つなんて話は聞いたことがない。実務的になればなるほど、旧来のミクロ&マクロ経済学の方がよほど役に立つ。
これ、鋭いですね。あのプレゼン資料に書こうかどうか迷ってたところを見事に突かれましたw
たしかに、現状の行動経済学は、市場などの分析なんかはできないと思います。
というより、そこまで進化していないというのが正しい理解なのかな?
(そりゃ難しいよねー。心の家計簿理論を元に考えれば、
人間の心理という極めて不確定な変数を計算式に加えなくちゃいけないもの)
"役に立つ"かどうかは、視点の違いだと思います。
現在の経済学が主に分析対象としているところは、
国家における経済活動(国民所得など)=マクロ経済学
生産者と消費者が取引を行う市場=ミクロ経済学
など非常に大人数の集合体だと認識しています。
これらの対象を考える際に、合理的経済人を前提として分析をすることは、
極めて有効であると考えます。
なぜなら、このような大きな集合体の場合、一人一人の行動が必ずしも合理的ではなくても、
全体として合理的な行動が多ければ、それらは誤差の範囲と言えるでしょう。
(ちなみに行動経済学でも、限定合理性という言葉で人間を定義しています)
ですので、arnさんが指摘している通り、不況などを考える上では、
現代経済学のアプローチがとても役に立つと思います。(実際に役に立ってるよねw)
しかし、仮にこれを10人など少人数を対象に経済活動を観察する場合、
前提が合理的経済人では誤差とは言えないレベルの結果が生じると思います。
こういったケースでは、行動経済学が非常に役に立つでしょう。
また、こういった経済活動は、実験経済学で検証できるでしょう。
(ていうかしてるよねw)
今後の経済学は、
行動経済学を体系的に確立し、その成果をマクロ・ミクロ経済学へ輸出することが望ましいのではないか?
と個人的には思ってます。
それに以前書いたように経済学の一見非現実的に思える前提条件も良く考えればそんなに非現実的でもなかったりするわけで(2009年4月11日のエントリ参照)。まぁ、行動経済学導入のまくらとしては別に変でもないけど。
合理的経済人は非現実的だと言うけど、それは「人」のモデルとして見るから違和感があるのであって、「消費者」のモデルとしては別に変でもなんでもない。単に選択肢の中で一番良い選択肢を選ぶと言っているだけなんだから。もちろん、完璧かと言えばそうじゃない。行動経済学の例などはまさにそうだけど、とはいえ消費者行動の全体からすれば例外ケースとみなせる程度の話だ。
これは、さっきの文章で答えになってますよね?(なってないかな。。)
あと、ちょっと脱線しますが、厳密な科学的観点から言えば、
反証が一つでもある限り、それは正しい前提として見なせませんよね。
まあ、反証主義の観点からいけば、社会科学である経済学は科学ではない、
ということになっちゃうんですが(笑)
実際、実験経済学では様々な実験が行われているが、それを見る限り人は消費者として振舞う時は我々が思っている以上に合理的な行動をとっているようだ。
そうなの?ここソースあったら教えて! 僕、実験経済学はあんまりわかんない><
(ちなみに、あのプレゼンの元になった授業の先生は、実験経済学にも詳しい人みたい。)
なんか、arnさんとは仲良くなれそうな気がする!
そのつっこみつっこみおかしいだろ、的なつっこみお待ちしてますw