無料経済=お金が買える経済 - アンカテ(Uncategorizable Blog)


面白い記事。けっこう同意。久しぶりにインスパイアされた。

すこし自分なりに考えてみたい。



(ところでこのエントリ、書いている途中でわけわかんなくなり、推敲もほとんどしてないので、興味なかったら華麗にスルーしてください。)



もし、NPRのような組織が何らかの危機に陥ったら、2ちゃんねる閉鎖騒動の時のような感じで、有形無形の援助があちこちから集まるような気がします。

そうだとしたら、レビュテーションを持っている組織や個人は、お金を持っている組織や個人より安定した基盤を持っていると見なすべきでしょう。

ただ、こういう議論が、経済学のような定式化された理論にならないのは、レピュテーションを計測する仕組みが、まだページランク程度のものしか存在しないからです。

ページランクにしろ別の指標にしろ、そういうものが我々の価値観に100%ピッタリ合ったものになることは、永遠にないでしょう。

問題は、相対的に見てそういう指標の質がドルより良いか悪いかです。価値観を便宜的に数字にする指標として、お金より少しでもマシな指標がネットの中に生まれれば(あるいはページランク的なものがそこまで進化すれば)、経済の仕組みは劇的に変わると思います。


(お金=貨幣と扱います)


貨幣の歴史を紐解くと、物々交換から始まり、

それ自体に価値のある貨幣(金貨など)

それ自体に価値のない貨幣(紙幣など)

貨幣支払い能力を担保にした信用貨幣(信用創造

*1


現代の貨幣経済において、お金というものはすでに実体から離れて、
信頼を担保に手に入れられる状態にある。


で、その信頼にあたるものとは、お金を支払う能力だ。

その信頼は、現在では、不動産とか金とか会社(投資という形)とかの指標がある。

その指標に「もっと強力で新たな何かが加わり、その指標が通貨にまで昇格する」ことがこのエントリの言いたいことと理解した。





そして、その指標を筆者は「評判と注目を数値化したもの」と書いていた。



うーむ。その指標については、そんなに文句ない。


でもそれが通貨にまでなるかなー。なったとしても、今の通貨(ドルなど)と両輪として動いていく気がする。


ただ、web世界に限っては、「評判と注目」が実質的に通貨となる可能性はありだな。相性がいい。
まあ、その場合でも、現実的には「評判と注目」に対してドル通貨を投資するということが拡大して、「評判と注目」とドル通貨との為替が生じて、実質的に通貨として機能するっていう感じかなぁ?


「評判と注目を数値化したもの」をどうやって作り出すのかが、最大の問題ではあるけど。
まあ、ここはpagerankのように、時代の流れの中でヒントが出てくるだろう。




深追いしたいテーマ。
・「評判と注目を数値化したもの」は何か?
・その数値化したものと、貨幣の関係
・その数値化したものが引き起こす、経済への具体的な影響



蛇足。引用エントリのちょっと変なところ(読み飛ばしておk)

*2


つまり、お金を他のものXと交換することを、今は「お金でXを買う」と言うのですが、これからは「お金を買う」と言うわけです。お金以外のものが通貨になるというはそういうことだと思います。

貨幣-wikipedia

貨幣(として用いられるモノ)が額面通りの価値を持つためには、その貨幣に信用があることが必要かつ十分である。自分の他にも「この貨幣には額面通りの価値がある」と信じる者がいなければ、その貨幣が取引の媒介として流通することはない。また、あるモノの価値を信じる人が複数いれば、そのモノは彼らの間で貨幣として流通することができる。

貨幣というものは、「その媒体に交換価値があると信じられている」媒体そのものであって、
「お金を買う」という表現は、定義的にはおかしい。

「買う」ための指標になるものがお金の定義であって、その指標そのものを買うっていうこと自体が、定義と矛盾してしまう。

たぶん、筆者は強調したかっただけなんだろうけどね。



それに目をつぶった上でも、筆者の言いたい意味での「お金を買う」っていうことはすでにおきている。

信用創造なんてその最たるもんだし、超単純に、「商品を売る」って行為は、「商品でお金を買う」とも言えると思う。



いや、言葉遊びとか、揚げ足取りをしたいんじゃなくて、この部分はちょっと誤解を生むんじゃないかなーって思っただけ。

このエントリ全体的に、"お金"の定義について誤解しているような印象を受けたので。
(もしかしたら、筆者はそんなことわかってるのかもしれないな。。)


「お金を買う」という表現は、正確に言うなら、
「今後、現代で使われている"お金"は、全く新しい"お金"に置き換わるかもしれない」
ということかと。

*1:信用創造は一般的に銀行からの融資のみで貨幣量が増加することを言いますが、ここでは個人間の貸し借りなど全ての貨幣の増加を含めたものとして書きます。参照 信用創造-wikipedia

*2:このへん、書いててめちゃくちゃ頭混乱したので、僕の言ってることが完全におかしい可能性があります。注意。